スタッフコラム

2023.02.01

スタッフコラム

いくつ知ってる?中華式テーブルマナー

席順

日本にも上座、下座などの区別があるので、中華式の席順はなじみ深く感じる方も多いだろう。中華の場合は円卓のことがほとんど。出入り口から一番離れた席①がホストもしくは最年長者が座り、①の者から見て左に②、右に③と年齢やヒエラルキーの順で左右交互に着席していく。もしホストでもなく、どこに座ればわからない場合は、なるべく出入り口近くに座るのが無難かもしれない。ターンテーブルは時計回りに回そう。


乾隆帝の時代が発祥?

香港をはじめ中華圏でお茶を同席の者に注いでもらうと、人差し指と中指を2本立ててテーブルにトントントンとする光景を見たことがあるかもしれない。酒の席でも同じで、言葉で「ありがとう」というと会話が止まってしまうので、指で感謝の気持ちを伝えるジェスチャー。この習慣にはあるエピソードに関係があるそうだ。

清朝第6代皇帝、大のお茶好きとして知られていた乾隆帝。在位60年の長寿としても有名で、その健康法がお茶を飲むことであったとはよく言われている。諸説ある中の一つのエピソードを紹介しよう。民間人に扮することが好きだった乾隆帝はある日、プライベートで赴いていたお茶の視察中、ある茶館で皇帝自ら使用人にお茶を注いでやった。使用人は恐縮のあまり、叩頭(膝をつき地面に額をつけお辞儀をすること)をしようと思ったが、皇帝の身分が周りにわかってしまうため、最大限の感謝の意として、人差し指と中指で叩頭をするようなジェスチャー(テーブルをノックする)をして見せた。皇帝はそれをたいそう気に入って、後世にも広がっていったそうだ。


魚をひっくり返すべからず

中華圈の沿岸部、漁業が主産業のエリアで言い伝えられる禁忌。魚を返す、つまりそれは船が転覆することを連想させるのでタブー視されている。魚をひっくり返さず食べるには、まず魚料理の端から箸で身を取っていくといい。そして背骨を取ればだいぶ食べやすくなるというわけ。


ソーサー派? お腕派?不要な骨や殻はどこに?

多くの中華料理店ではお椀の下にソーサーが置かれている。香港の人はお椀をメインで使い、ソーサーは骨や殻を置く用途で使う人も多いが、ソーサーに食べ物を運び食してもマナー上なんら問題はない。また、骨や殻、あるいは食べられない食材などは空いたお椀やソーサーに置こう。テーブルに置いてもマナー違反にはならないので安心して。


相席(搭檯ダットイ)

香港をはじめ中華圈が長い方はもう慣れっこかもしれない相席事情。茶餐廳などに1人で入ると、相席のテーブルに当然のように案内されたことはないだろうか。広東語では搭極と言い、香港ではこれも食事のエチケット、そして食文化の一つでもある。待ち時間を減らしスペースを省略し、ウエイターの動線を少なくする、もっとも効率的でもっとも合理的な文化だ。個人のプライベート空間を大事にする日本人からすると、他人と面と向かって座り食事を取ることに抵抗を感じる方もいるかもしれないが、大丈夫、相手はまったく気にしていない!リラックスして香港式に食事を楽しもう。


料理は少し残した方がいいの?

「料理をきれい残らず平らげるとまだ足りないという印」として中華料理ではNGというしきたりはもう過去のもの。今では食べ物の廃棄の方が重要視されているがゆえ、気兼ねすることなく食べよう。ただし、平らげる前に一度、周りにエキスキューズすると親切かも。


お茶がなくなったら

ウエイターをわざわざ呼ぶ必要はない。ティーポットの蓋を外すことが、ポットが空になったという合図だ。これにも清朝時代のエピソードが関係していると言われている。清朝後期、ある悪党が賭博に負けかなりの借金を抱えていた。その悪党がある茶館で空のポットに鳥を忍ばせるという悪巧みを企てたのだ。店主がお湯を足そうとポットを開けた途端、鳥(悪党いわく高級な鳥だったそう)は逃げ、悪党から多額の賠償金をせしめられてしまった。この一件から、茶館では同一のルールを設け、お茶が空になったら蓋を外すことがマナーとなった。


食器洗い用のお湯やお茶

香港ベテラン陣はいつもの儀式として自然とこなせるかもしれないが、初心者からすれば「どうやって洗えばいいの?」と疑問に思うかもしれない。わからなかったら周りのテーブルをよく見てみよう。提供されたプラスチックのボウルに一人前のお椀やソーサー、茶碗を入れ、お湯かお茶を回しかける。箸は口がつく部分をボウルに入れ注ぐように洗うといい。一通り洗い終わるとウエイターがそのボウルを下げにくる。茶餐廳では食器洗い用のみとして提供される品質の悪いお茶もあるので注意。それらは飲まずに、別途メニューからお好きな飲料を選択した方が無難。


香港ではチップが必要?

ほとんどのレストランでは10%のサービス料が含まれるので、基本的にチップは必要ない。一部サ料のない店舗でもし、いいサービスを受けたり、おいしい料理を堪能できた場合はお釣りの端数をチップとしてトレーに置いておくと○。茶餐廳は基本チップは必要なし!


上記のほか、お会計時の「買単(マイタン)バトル」は中華の席ではかなり白熱する。「自分が払う」と主張し、 請求伝票を取り合う光景はこの国ならではの心温まるものなのかもしれない。以上、最低限のテーブルマナーを知って楽しく食事タイムを過ごそう!


 

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