『独身の日』今年は控えめ、共同富裕や規制意識
中国では11月11日、恒例となったインターネット通販の「独身の日」バーゲンセールが開催された。各社が売上高の規模や伸びを競い合い、近年は百貨店なども参加する「国民的行事」だったが今年は一転、関連イベントや報道は控えめ。指導部が経済格差を是正する「共同富裕」や環境重視の方針を打ち出す中、配慮が鮮明になった。
中国電子商取引最大手アリババ集団は、毎年華々しく開催してきたセール開始時のカウントダウンのイベントを見送った。取引総額の速報も「今年はしない」という。同社幹部は「取引額より大切なものがある」として、環境に優しい商品の購入に対する優遇や寄付の呼び掛けなど、社会責献をアピールする考えを示す。
中国当局は昨年以降、ネット企業への統制を強化。アリババは金融子会社の上場延期を迫られたほか、今年は独占禁止法違反で過去最大の罰金を科されており、「もうけ過ぎ」との批判を意識したようだ。重要会議である、第19期中央委員会第6回総会(6中総会)と日程が重なったこともあり、「目立ち過ぎは良くない」との声も開かれた。
今年のアリババのセールには米アップルや資生堂、ユニクロなど過去最多の29万ブラッンドが参加。先月20日から予約販売が始まった。
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