人民銀、6月の現金供給4倍 高齢者が窓口に長い列
中国メディアが6月20日伝えたところによると、中国人民銀行(中央銀行)上海本部は、6月前半に市内の金融機関に供給した現金通貨の量が前年同期の約4倍に達したと明らかにした。2ヵ月に及ぶロックダウン(都市封鎖)解除後の現金需要に加え、河南省の中小銀行で多額の預金が引き出せなくなる混乱で信用不安が発生。預金を引き出そうとする人々が一部の銀行や現金自動預払機(ATM)に殺到したため、人民銀上海本部は異例とも言える資金供給で事態の沈静化を図った。
銀行には特に高齢者の姿が目立った。高齢者にはインターネットバンキングに慣れていない人も多く、年金の引き出しやロックダウン期間中の水道光熱費支払いなどのため、銀行の窓口に長い列を作った。
これに対し、銀行側は新型コロナウイルスの感染防止対策を理由に、入店制限を実施。年金の受け取り先となっている浦東新区の銀行では整理券の発行枚数を1日当たり40枚に限定した。整理を求めるため、未明の午前2時から列に並んだ高齢者もいたほか、午前5時に訪れても、整理券を受け取れなかったケースもあったという。
ネット上には、銀行を批判する声が噴出。人民銀上海本部は各銀行当者を集めた会議で、現金供給の強化を約束するとともに、営業時間の延長や窓口業務の人員増強、ATM機への現金補充頻度の引き上げを求めた。
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