中国でテレビ離れ深刻 動画アプリが浸透

中国でテレビ離れ深刻 動画アプリが浸透

中国メディアによると、中国でもスマートフオンの浸透に伴ってテレビ離れが著しい勢いで進んでいる。調査会社の前瞻産業研究院(広東省深セン市)がこのほどまとめたテレビ所持世帯の調査では、毎日テレビを見る人の割合は2022年に30%以下となり、16年の70%から急低下した。テレビ番組より「抖音(ドウイン)」など動画共有アプリの方が視聴者を引きつけるコンテンツが多く、テレビ利用率低下の主な原因との声が上がっている。
ネットメディア「新浪科技」が23年10月に実施したオンライン調査によれば、調査に参加した消費者4183人のうち52.3%に当たる2188人は数カ月間テレビを利用していなかった。家族と一緒にたまに見る人は19·6%の820人、週に1~2回テレビを視聴する人は524人(全体の12.5%)ただった。1日に1~2時間テレビを視聴する高頻度利用者は651人(15.6%)にとどまった。中国ではスマートテレビのコンテンツを視聴する際はまず1~2分間の広告が流されるため、低迷している人々のテレビ視聴意欲をさらに弱めている。情報や娯楽コンテンツをできるだけ早く見たいという傾向も強まっており、迅速で多様かつインタラクティブ(双方向)なコンテンツが充実している短編動画投稿アプリが有利とされる。

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