2019.03.05
スタッフコラム
深圳の秋葉原と言われる華強北(ファーチャンベイ)、ここでの1週間はシリコンバレーでの1ヵ月などと言われる。 パーツを売っている部品街として始まったこの街は、深センの工場や製造業者のほか、安い製品を仕入れに来る世界中のバイヤーから僕みたいなマニアを含め、28の巨大ビル(合計50万㎡)に1日50万人の来訪者を集め、年間1000億元(1兆7000億円)を超える売り上げをたたきだす。
世界最大の電気街である華強北は、深センの製造エコシステムの象徴だ。発展に伴い、深センのステージが「下請けの集積」から「独自の製品・ブランド開発」に変わっていくにつれて、華強北に自主品牌のブランドショップが誕生しつつある。そして、華強北に集まる世界中からのバイヤーに対し、ブランドショップは彼らに向けて卸売りの機能も提供している。
華強北が秋葉原のラジオ会館をモデルにしたのは、当時の日本のイノベーションが、そこで部品の情報をやりとりして新製品を開発する中小メーカーたちで作られていることに着目したからだった。同じように、モノと情報が流通するエコシステムを作ろうとしたのである。時代が変わった今でも、華強北はモノや情報、世界へのアクセスを提供するエコシステムが作られている。
毎日新鮮な魚が並ぶ築地市場のように、深センの電気街「華強北」(ファーチャンベイ)には毎日発明品が店に並ぶ。多くは逃したら二度と買えない、一回限りの新製品だ。
賽格広場では、商品がみっしりと詰め込まれた1m売り場が、さらに1Fから10Fまでぎゅうぎゅうに埋まっている。電気街としての営業面積は4万8000m2と言われる。「ヨドバシAkiba」(営業面積2万3800m2)の2倍近いサイズの巨大な建物が、ほぼすべてこのような小店舗で埋まっていて、総店舗数は3000を超える。
この賽格広場の「巨大なラジオ会館」モデルは大当たりし、華強北電気街全体では現在、21の巨大電気ビル(床面積1万m2以上のもの。総ビル数は717といわれる)、1万店舗以上が集積している。最近はオンラインショッピングでの取引が多いが、ピーク時にはこうした小規模店が、年間500万円ほどのテナント料だったという。
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