2018.11.18
スタッフコラム
アメリカやドイツなどNIOの進出国では「NIO」の名称で注目を集めるこの企業であるが、中国では蔚来汽车(ウェイライチーチャー)と呼ばれる。2014年に上海にて設立されわずか4年の社歴しかないこの新興企業に急速に世界から注目が集まっている。今年の9月にアメリカで上場。数ある中国の電気自動車メーカにおいて、オリジナルとして発売しているのは、このニオ【NIO】だけになる。
蔚来汽車は今年9月中旬にニューヨーク市場に上場。新規株式公開(IPO)で10億米ドル(約1,137億円)超を調達した。中国ソーシャルメディア(SNS)大手の騰訊控股(テンセント)率いる資金調達ラウンドで10億ドル(約1120億円)を獲得。中国の検索サービス最大手、百度(バイドゥ)もNIOに出資する。
わずか2~3年前に創業されたケースが多い中国の新興自動車メーカーは、自動運転技術を搭載し、ネットワークに接続されたEVを開発することで、既存の自動車メーカーを一気に追い越す考えだ。
バイトンは今年の家電見本市CESで、コンセプトカー「M-Byte」を披露した。M-Byteの売りは50インチのタッチスクリーンを備えた「デジタルラウンジ」と呼ばれる、豪華な室内だ。デザインとコネクティビティを押し出すバイトンは、BMW出身のメンバーらが創業。出資元には南京市やFAWグループ、バッテリーメーカーの「CATL」らも参加している。
今年のCESで披露したコンパクトSUV「G3」で注目を集めたシャオペンは、テスラの影響を受けたことを公言しており、Gはギークの頭文字に由来するという。G3のフロントグリルはサメの顔に似せてあり、外観は宇宙船のようだ。同社は今年4月からG3の予約注文をとり始め、年内に1000台を納車する予定だったが、2019年中旬に延期された。
ファラデーフューチャーと同様にカリフォルニア州に本拠を置いているが、中国資本によって設立されたのがLucidだ。昨年のロサンゼルスモーターショーで「Lucid Air」を披露した。同社にはサウジアラビアの政府系ファンドPIFが、10億ドル以上を出資すると報じられた。
LucidはBytonやXpengとは異なり、パフォーマンスを最重要視しており、停止状態から時速60マイル(およそ時速100キロ)到達までの時間は2.5秒。最高スピードは時速320キロ。一充電で最大640キロを走行可能という。アリゾナ州の工場で製造され、2020年後半からの納車を目指している。
コンセプトカー「FF91」は全ての観点でベストなEVになることを目指している。「ウルトラ・ラグジュアリー・インテリジェントEV」を目指すこの車両は、時速60マイル到達までの時間が2.39秒。1050馬力を誇り、1充電で480キロを走行可能という。ファラデーに関しては何度も倒産危機のニュースが流れたが、創業者のJia Yueting(賈躍亭)が2017年に新規の資金調達を行った。
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