スタッフコラム

2020.01.29

スタッフコラム

日本の高校の修学旅行を海外に、中国念頭に普及推進

日本官公庁は、高校生を中心とする青少年の諸外国との双方向交流を拡大するため、海外への修学旅行や研修といった「海外教育旅行」を推進する。2月上旬にも官民連携の協議会を設置し、普及に向けた課題の整理や具体策の検討などをおこなう。


 
対象国としては主に中国を念頭においている。



協議会には旅行業界や文部科学省の担当者らが参加。官公庁は協議の内容をふまえ、旅行業界と連携して8月頃から学校関係者向けのセミナーを全国各地で開く方向で検討している。

旅行業界向けの手引きも作成する方針だ。全国修学旅行研究協会によると、高校生の海外修学旅行は近年増加傾向にあるものの、中国や韓国への訪問は以前よりも低い水準にある。


 
2007年度には延べ数で日本から中国に140校約1万6500人、韓国に169校約2万3600人が訪問したが、17年度には中国が29校約3300人、韓国が18校約1400人に縮小した。

一方、中国からの修学旅行生徒数は近年穏やかな増加傾向にあり、官公庁によると中国政府が修学旅行の実施を推進したことで18年度は前年度比約2.4倍の延べ約1万7800人が日本を訪れた。


 
ただ中日間で数に開きが生じているため、中国側は双方向の交流拡大を、首脳会談などの場で繰り返し要請してきているという。

官公庁は若い世代の交流が将来的に諸外国からの訪日旅行の拡大につながると期待している。


 
全修協のまとめでは、17年度に修学旅行で海外を訪問した生徒は、全国895校約15万6400人。訪問先トップは台湾でシンガポール、オーストラリアと続く。




 
 

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