スタッフコラム

2019.05.25

スタッフコラム

香港・中国を代表する日本人建築家、伊藤貴之さんを独占取材!

ハイアットホテルを設計するのが夢だったと語る。

身寄りもなく、背水の陣で挑んだ香港駐在時代。

どのようにして、香港・中国を代表する日本人建築士になり、

香港・中国有名ホテルの設計を手掛けるようになったのか経緯を伺ってみた。


まずは、建築士になろうと思ったきっかけを教えて頂けますか?

伊藤 建築一家の私は、物心つくころから自然に建築家としての道を歩んでいました。私の代で19代目です。一代目は元禄時代。平成も終わりましたし歴史を感じますね。父は80歳ながら現役でバリバリやってますよ笑 実家のご近所さんの家は、先代が建築に携わっていた背景もありご近所の評判も良く自然と建築士に対する憧れがありました。

取材者 父親からの影響が大きかったのですね。他に影響を受けた建築家は? また印象に残ってる建築がありますか。

伊藤 安藤忠雄さんですね。安藤さんの建築には独創性を感じます。ほとんどが鉄筋コンクリート造りで特に大阪にある「住吉の長屋」という2階建ての建物ですが、中庭を通らなければ2階や寝室にいけない。機能性を求め、自然と調和することを避ける現代人に疑問を投げかける作品だったと鮮明に覚えています。

右から2番目が建築家 伊藤さん


2000年に香港で建築士として海外駐在経験されたそうですが、当時を振り返って印象に残っていることはありますか?

伊藤 元々、2000年から2003年の駐在予定でした。当時、アジア危機の影響もあり撤退を余儀なくされましたが、本社側からの後押しもあり何とか継続して事業を継続していくのですが・・・語学もままならない、私一人が残されてしまいました。人生で一番苦労した時期でもあり、今思えば印象というより苦労しか覚えてません。

伊藤氏が設計した

鮨 UEHARA (香港・CWB)


そこから有名ホテルの設計を手掛けるまでになった伊藤さんですが、それからのストーリーを教えて下さい。

伊藤 既存のお客様を相手に何とか2年間持ちこたえていました。香港での事業はホテルのレストラン設計がメインでした。シェラトンホテルTST内にある日本料理「雲海」の内装設計の案件があり、見事2002年年のアジアインテリアレストラン部門で賞を受賞しました。それが私のターニングポイントとなりホテル関係者から紹介が回ってきたり、2004年頃から自然と景気も良くなると同時にホテル建築設計のご依頼を頂くことが増えてきました。当時はホテル設計を手掛ける会社が少なかったので。そして、気づけば念願のハイアットホテルの設計に携わっていました。ミッションヒルズゴルフクラブの設計も経験しました。

取材者  人の繋がりと自分を信じた結果、成功をおさめた訳ですね。

シンプルかつ大胆な設計が施されている

 
主に、海外での依頼が多いそうですが、文化的な違いで驚くことなどありますか?
伊藤 スピード感が日本と比べまったく違いますね。香港や中国は特にビジネススピードが速い。成約する時はビックリするくらい速いです。情では動かないですね。実績を見てOKな感じです笑 そこは、海外ならではの面白さでもあり強みであると思います。現在、私の立ち位置では人に任せるのが今の仕事の一部だと思っており海外でのマネジメントは日本と違う難しさがあります。

ソフィテル仏山の松宮日本料理


最後に海外で活躍する日本人として海外離れ・減少している背景に対して若者に一言お願いします。

伊藤 若いうちから海外にでるメリットは思ってる以上に大きく、私もそうですが日本より色々とチャンスが広がっています。どこにいても同じですが行動次第です。建築家の観点で言えば、いつかは世代交代が必要です。若者がどんどん海外にでて活躍して頂きたいですね。期待しています。

中国 鄭州市クラウンプラザの設計も担当

 




 

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