香港と往来を再延期、シンガポールで感染急増

香港と往来を再延期、シンガポールで感染急増

シンガポール運輸省（ＭＯＴ）は５月１７日、中国香港と２６日に開始予定だった隔離抜きの往来再開「トラベルバブル」について、実施を見送ると発表した。開始延期は昨年１１月に続き２回目。前回は中国香港側で新型コロナウイルスの市中感染が増加したことが理由だったが、今回はシンガポール側で変異株による流行が拡大した。


運輸省は声明で、「トラベルバブルを安全に開始させる方針に変わりはない。しかし今回は、シンガポール側が開始に欠かせない基準を満たすことができなかった」と説明した。


トラベルバブル実施には、双方で過去７日間の感染源不明の市中感染者数ガ日平均５人以下であることが条件。シンガポールでは６日までの７日間、１日平均５人前後に達していた。


シンガポールでは４月前半までは、新規の市中感染者がゼロの日が多かった。ところが４月後半から、インドなどの変異株が国内で拡散。政府は封じ込めに向けてコロナ対策を強化。６月１３日まで、集まりは最大２人に制限されたほか、外食は禁止となった。

 
 

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