日系自動車メーカーの中国生産、2月停止で過去最悪に(前年同月比77~97%減)
日本国内の自動車大手8社が3月末に発表した2月の生産実績によると、中国に工場をもつ5社それぞれの現地生産台数は前年同月比77~97%減で、過去最悪の落ち込み幅となった。
新型コロナウィルスの感染拡大を受け、1月下旬に始まった春節(旧正月)休暇が終了した後も一定期間、工場の稼働を停止していた。
各社中国の生産台数は、三菱自動車が97.0%減の240台、ホンダが92.4%減の5700台、マツダが90.6%減の920台、日産自動車は87.9%減の7740台、トヨタも77.4%減の1万5311台といずれも大幅に減少した。
湖北省にはホンダと日産が生産拠点をおいており、ともに全面的な操業中止状態が続いた。同省以外の拠点では5社が生産を再開したが、部品調達に支障をきたしていたことなどからフル稼働にはほど遠かった。
中国から一部の部品を調達していた自動車大手はサプライチェーン(部品供給網)の寸断から、日本国内でも操業を一時見合わせる事態に陥った。国内生産台数は日産が29.3%減となるなど6社が前年割れ。8社合計で10.8%減の73万3577台となり、5ヶ月連続で前年実績を下回った。8社合計の世界全体の生産台数は18.6%減の114万1214台。
新型コロナウィルスの感染は世界的に拡大し、3月にはいると欧米やインドなどでも操業を見合わせる動きが広がった。
日本の自動車大手の3月の生産台数についても厳しい結果が予想される。
不動産NAVI
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