大富豪の資産総額目減り 1位は中国マインドレイ

大富豪の資産総額目減り 1位は中国マインドレイ

米経済誌フォーブスは9月8日、2022年版シンガポール長者番付を発表した。1位は21年引き続き中国精密医療機器大手マインドレイ(深セン邁瑞生物医療電子)のリー·シーティン(李西廷)最高経営責任者(CEO)となった。しかし、推定資産額は156億米ドル(約2兆2464億円)で、21年の230億米ドルから3分の1程度減少した。リー氏に限らず資産が目減りした大富豪が多く、長者番付上位50位の個人や一族の資産額の総計は1640億米ドルと、前年に比べ20%減った。1位のリー氏が保有するマインドレイは、人工呼吸器など医療精密機械を製造。新型コロナウイルス流行で事業が拡大したが、22年は売り上げが減少し、個人資産も減った。


中国火鍋チェーン「海底撈」創業者のジャン·ヨン(張勇)氏夫妻は21年の4位から順位を下げ、6位となった。


ゲーム事業や通販サイト「ショッピー」を展開するシンガポールのIT企業シー(Sea)共同創業者の3人はいずれも10位圏内から転落した。昨年はフォレスト·リー氏が5位、ガン·イエ氏とデビッド·チェン氏が7位だった。米国で上場後の業績が振るわず、個人資産も70%激減した。


リー氏、ジャン夫妻、シー共同創業者3人はいずれも中国出身で、シンガポール国籍を取得している。


一方で、不動産業界は好調だ。不動産ファー·イースト·オーガニゼーションのロバート·ウン氏とフィリップ·ウン氏の兄弟は前年6位から2位に浮上した。不動開発大手シティ·デベロップメント会長のクエック·レンベン氏の資産は、21年の84億米ドルから93億米ドルに増え、順位は5位に上がった。


３位には、日本ペイントを買収した塗料大手ウットラムの創業者ゴー·チェンリャン氏（95）。資産は130億米ドルで30%減少した。


 

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