スタッフコラム

2022.01.21

スタッフコラム

冬のローカルグルメ③

羊腩煲

「火鍋」だけではない!広東省では羊のバラ肉を使った下町の味、広東風しゃぶしゃぶ「羊腩煲」も秋冬に欠かせない。その中でも、「黒草羊腩煲」が特に人気。


「黒草羊」は羊肉の中で特に品質が優れているため、高級グルメ食材としても有名で食通達の舌を魅了し続けている。腹部は脂肪分が多いので煮込み料理に最適な部位だ。ゼラチン質を多く含み、肉の味が濃厚で、じっくり煮込むことによってコラーゲンが溶け出して肉質が非常に柔らかくなる。スープは羊肉を八角(スターアニス)などの香辛料を使って、時間をかけて調理しており濃厚な味わいで、レタスなどの野菜も一緒にいれるとバランスよく栄養を取ることができる。コッテリ味に仕上がった羊肉や野菜を、豆腐を発酵させた中華調味料「腐乳」と組み合わせていただき。個性のあるモノ同士の組み合わせが、絶妙な味わいを作り出す。


東洋医学で、体を温める作用があると言われている羊肉は冷え性対策のほか、疲労回復の効果がある。食べた後、体が温かくなり、気力も湧いてくるだろう。

鶏煲


文字通り鶏肉がメインの鍋料理。多くの店では辛さの選べるスパイシーな麻辣味の鶏煲を提供しており、最初はタマネギ・ニンニクの芽・パクチーなどと調理された汁無し鍋が出され、その後スープを足して通常の鍋のようにするスタイルが主流。スープを入れた後は好きな具材を追加トッピングし、一度で二度美味しくいただける。追加トッピングには鶏肉以外にも羊肉や牛肉・ソーセージなどの肉類、レタスや白菜、ジャガイモなどの野菜のように火鍋でお馴染みの食材の他、チーズなど変わり種が注文可能なレストランも。よくある火鍋に飽きてきたという方は試してみる価値アリ。

蛇羹


こちらも「体を温める」ということで、秋から冬にかけての定番。冬を控えた蛇は脂が乗って旨いのだとか。香港の街角で「蛇」の看板はよく見かけるが、「夏場はどうしてろんだろう」と、心配になるほどの冬季限定料理だ。食べ方は鰻のような蒲焼き、ではなくスープで。とろりとした「蛇羹(セェカン)」が人気だ。3種類の蛇をミックスした「3蛇羹」とこれに更に2種類の蛇を加えた「五蛇羹」が代表的。蛇料理店では「太史五蛇羹」というメニュー名で提供されていることが多い。油で揚げたサクサクのクラッカーのような「薄脆(ボクチョイ)」とレモンの葉を細く刻んだもの薬味として添えていただく。蛇といえば「ゲテモノ」というイメージもあるが、実際に食べてみると、肉質は鶏肉のようで臭みもなくあっさり。おつかなびっくり初めて挑戦するという人も、一口食べれば「アレッ?!美味しい」と思わず声が出てしますほど。これを食べれば風邪を引かないとも言われる蛇羹、怖がらないで試してみよう。

焼栗・焼芋

冬になると街のあちこちに現れる昔ながらの甘栗と焼き芋の屋台。香港の冬の風物詩の一つといっても過言ではない。日本人にはどこかノスタルジーを感じさせる石焼の香ばしい香りに、ついつい引き寄せられてしまったという人も多いのでは。神出鬼没にも思えるが、定位置に店を出している所もある。銅鑼湾(コーズウェイベイ)や湾仔(ワンチャイ)、旺角(モンコック)など、繁華街の人通りの多い四つ角などでよく見かける。


売られている焼き芋は日本のそれのように赤くはなく、まるで乾いた大きな土塊のようにも見えるが、中は確かにサツマイモ。ただ、日本のものほどの甘さはないかも・・・。


真っ黒になった細かい砂利をに埋まって焼かれる栗は時折スコップで豪快にかき混ぜられながら、時間をかけて香ばしい焼栗に、ポンド(磅=約453グラム)単位で売られているので、買う時は「一磅(ヤッポーン)」「半磅(ブンポーン)」と、重さで注文する。茶色の小さな紙袋で手渡される焼き栗の温かさは、懐かしさを掻き立てる。他にも紫いもや銀杏、玉子、ウズラの卵、ピーナッツなども炒ったり茹でたりして販売している屋台もある。必ずしも「ホクホクして甘くておいしい!」とは限らないが、値段も手頃な、香港に残る「素朴な冬の味覚」だ。


 
 

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