冬にオススメ!広東の釜飯「煲仔饭」
煲仔饭は広東省特有の庶民料理。
広東で「煲」といえば主に素焼きの土鍋のこと、「仔」は小さなものを指す。つまり日本の釜飯のように、1人前の鍋で炊かれるご飯のことだ。
釜飯の場合は土鍋が使われる。この土鍋は広東ならどの家庭もあるごく普通の調理道具だ。熱しにくく冷めにくい土鍋の特性は米を炊くのに理想的だと言われており、炊きムラもできにくい。
「煲仔饭はご飯を味わう料理」と言われるのもこの調理法と関係がある。釜飯同様、「おこげ(鍋巴)」が味わえるのも直下で炊かれる煲仔饭の特徴だ。
煲仔饭には様々な具材との組み合わせがある。例えば、腊味(広東式豚肉のサラミ)、冬菇滑鶏(しいたけと鶏肉)、豆鼓排骨(トウチ・スペアリブ)、猪肝(豚レバー)、焼鴨、白切鶏(茹で鶏)などだ。
お店で食べる場合、米から炊くため、注文してから20分ほど待たなければならない。研いだ米を土鍋に入れ、適量の水を加えてフタをし、七分炊きの頃合いで、下味をつけた具材をのせて、さらに蒸す。最後に醤油ベースのタレをかけて完成。
たいてい間近で調理の過程も観察できるので、待ち時間も退屈することはないだろう。
広東では定番の庶民料理、できたてアツアツの煲仔饭を是非ご賞味ください・・
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