中国ファーウェイ 「ワン5G」構想打ち出す
中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、高速大容量規格「5G」ネットワークに割り当てられている全ての周波数帯を組み合わせ、モバイル通信方式の進化を促進するソリューション「ワン5G」構想をタイで打ち出した。英字紙バンコク·ポスト(経済3面)が10月31日報じた。
移動体通信業界団体の「GSMA(GSM協会)」、通信方式TD‐LTEの普及を推進する団体「GTI」と共催した「グローバル·モバイル・ブロードバンド・フォーラム2022」で、ファーウェイは、全周波数帯に対応し、エネルギー消費の削減などを実現するボックス製品が、これまでのネットワーク配備モデルを時代遅れにすると強調した。
同構想は、超高速インターネット網が高解像度(HD)の動画配信と没入型のデジタル体験を提供するほか、通信、製造、物流といった業種を超えて産業全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するというもの。
GSMAと米調査会社ガートナーによると、5G利用者は年内に世界中で10億人を突破する見通し。モバイル端末で5GのHD動画を視聴する利用者は全体の60%を占め、1日当たりの平均視聴時間も250%増の1.8時間に増加している。
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