中国の子育て費用 1人当たりGDP6.3倍

中国の子育て費用 1人当たりGDP6.3倍

中国メディアが伝えたところによると、中国では子育てや教育に多額の費用がかかる傾向が強まっている。人口問題などを取り扱う中国シンクタンク「育◆(女へんに鍋のつくり)人口研究智庫」がまとめた最新報告によれば中国で子育てにかかる費用は1人当たりのGDP(国内総生産)の6.3倍に達した。主要国では世界で最も高い韓国の7·79倍に次ぐ水準で、日本(4·26倍)や米国(4·11倍)、ドイツ(3·64倍)、フランス(2·24倍)を大きく上回った。

中国で子供が生まれてから17歳までにかかる養育費用の平均は、53万8312元(約1100万円)。大学を卒業させるまでには、さらに14万2000元かかるという。17歳までの養育費用を地域別にみると、上海市が11万0130元高い。北京市(93万6375元)や浙江省(85万4942元)、江蘇省(72万0616元)広東省(70万5720元)がこれに続く。最も低いのはチべット自治区(34万8505元）青海省(37万8670元）。高額な子育て費用に加え、仕事と育児を両立する難しさが、中国の少子化に拍車を掛けている。国家衛生健康委員会が2017年に行ったサンプル調査では出産適齢期の女性が2人目の子どもを産みたくない理由として、77．4%が「経済的負担が大きい」と回答。45.6%が「年齢が高いため」32·3%が「時間や気力がない」と答えた。
育◆人口研究智庫は補助金給付や税金の優遇、育児サービスの改善、男女均等の育休外国人べビーシッターの活用などの育児支援強化に加え、シングルマザーの権利の保護などの対策に、早期に取り組む必要性があると訴えた。


 

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