中国の国有銀5行、不動産開発向け融資加速

中国の国有銀5行、不動産開発向け融資加速

中国当局が主導する民間住宅の引き渡証に向けた取り組一環で、国有の大手金融機関5行が8200件以上の適格な不動産開発プロジエクトに対する融資支援を加速している。 不動産会社を巡る信用不安などで市況の低迷が続く中、政府は相次いでてこ入れ策を導入した。住宅当局などは1月末、地方政府に対し、融資に適した不動産プロジエクトをまとめた「ホワイトリスト」の作成を指示し、金融機関に不動産事業への融資を促した。適格な対象と認定されるプロジェクトの資金繰りを改善し、住宅引き渡しの促進につなげる狙いだ。
認定対象には、広東省を拠点とする不動産開発最大手の碧桂園(仏山市)や中国奥園集団(広州市)、佳兆業集団(深セン市)が手掛けるプロジエクトが含まれているという。
中国工商銀行と中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国交通銀行がこれまでにホワイトリストいりした計8252件のプロジエクトを引き受けており、融資の審査を進めている。

国家金融監督管理粉局の肖遠企副局長は政府系メディアを通じ「国民经済に重要な影響を与える不動産分野で金融機関には逃れられない責任がある」と指摘。銀行は迅速に合理的な資金需要を满たす必要があると強調した。
 

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