ロックダウンの経済損失、長江デルタ地域で深刻
中国メディアが7月17日伝えたところによると、新型コロナウイルス感染対策で導入されたロックダウン(都市封鎖)が、中国経済の屋台骨である長江デルタ地域に深刻な経済的損失を与えている。国家統計局によれば、4~6月期の域内総生産(GDP)は上海や江蘇省が前年同期比で落ち込んだほか、吉林省や北京もマイナスとなった。
2カ月間のロックダウン(都市封鎖)を強いられた上海市は前年同期比13.7%減。新型コロナの流行初期で中国経済全体が停滞した2020年1~3月期より6ポイントも悪化した。江蘇省は1.1%減。浙江省は0.1%増と辛うじてプラス成長を確保した。上海に隣接する地域が物流遮断などで経済活動に大きな打撃を被った。
3月に全域を封鎖した吉林省が4.5%減となったほか、全面的なロックダウンを回避した北京市も2.9%減。中国最南端のリゾート地、海南島は厳格な水際措置で観光収入が大きな打撃を受けたため、2.5%減となった。
一方、資源類価格の上昇を背景に、山西省(3.9%増)や陜西省(3.3%増)、甘粛省(3.2%増)、内モンゴル(3.0%増)、江西省(3%増)は中国全体平均成長率の0.4%を大きく上回るプラス成長となった。
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