2019.02.14
スタッフコラム
元キングソフト(金山軟件)会長兼CEOであった雷軍(Lei Jun)が2010年に創業。共同創業者は8人おり、当時の平均年齢は45歳(中国のベンチャー企業創業者の平均年齢は25〜6歳とされる)であった。社名は中国語で雑穀(粟)に由来するため、当局の登記担当者に農業関連企業と決めつけられたというエピソードがある。
2011年にAndroidベースのスマートフォンMI-One(小米手機)を発売。翌年の2012年にはMI-2(小米手機2)を発売。年間で1機種のみ発売し、大量生産することでハイエンドながら価格を抑えるという方法を取った(当時の携帯電話業界では、iPhoneという1機種を1年に数種類のみしか発売しないアップル社以外のメーカーは、フラッグシップモデルを数か月ごとにモデルチェンジしたり、フラッグシップモデル以外の少数しか生産されない機種も大量に用意したりするのが普通で、そのビジネスモデルによるコストが価格に上乗せされて、大手メーカーほど性能が低いのに高価格の機種が多かった)。その評判が微博などネットの口コミで広がり、若者を中心に支持を得て、創業から4年の2014年にはそれまで中国スマホシェア1位だったアップルを抜いて中国シェア1位、中国市場のみでの販売ながら世界的に見てもサムスン・アップルに次ぐ世界シェア3位の大手スマホメーカーとなった。
スマホ以外の製品では、創業当初は充電器やマスコットキャラクターの米兎(ミィトゥ)グッズなどのスマホ関連アクセサリを販売していた。
2014年にはタブレットの小米平板(Mi Pad)やノートPCの小米筆記本(Mi Notebook)などを発売し、さらにスマートテレビなどを発売してスマート家電に参入。さらに、スマホと連携する空気清浄機を発売するなど、スマート白物家電に進出。
2016年にはモノのインターネット時代に合わせ、スマート家電の生産にあたる子会社とともに米家(MIJIA)グループを形成。電動バイクや、社名通りの炊飯器を発売するなど、スマホメーカーというより総合家電メーカーとしての色が濃くなっている。
2017年には家電見本市のCESに初出展。「スマート家電」としてスマホを中心に据える姿勢は変わらないものの、本格的な家電メーカーとなった。
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