深セン、国際的な一流の海辺湿地都市づくりを目指す
深セン市計画・自然資源局はこのほど、「深セン市湿地保護計画(2024-2035)」(草案)を発表し、市民からの意見を募集している。市民の湿地保全に関する意識を高め、保全活動への参加を促進するため、深センは湿地保護コミュニティづくりに取り組んでいく。2035年までに、湿地保護コミュニティを20カ所以上、社会公益湿地保護園を5カ所以上、コミュニティによる共同建設湿地を20カ所以上整備する予定である。
同「計画」は国際的な一流の海辺湿地都市づくりを総合目標とし、深センの湿地資源の特徴や優位性、チャンス、及び直面する課題に基づき、世界中の湿地保護が直面する課題を配慮した上で、具体的な計画内容を策定した。
同「計画」によると、深センは深セン湾、珠江口、大亜湾、鉄崗-石岩エリアを湿地保護の中核的なエリアに指定し、珠江口-深セン湾、大亜湾-大鵬湾の2つの陸海協同生態保育帯の整備を推進し、茅洲河や観瀾河、龍崗河、坪山河、深セン河、大沙河という6つの河川湿地生態回廊を整備しつつある。また、同「計画」では、深センは国家・省・市の指定重要湿地というランク別による湿地管理を強化し、関連リストを発表するとしている。内伶仃島北浜海湿地など、希少で絶滅の恐れのある水鳥や中華シロイルカの群れの生活を支えている湿地が、国家重要湿地となるよう申告する。また、垻光マングローブ湿地など、希少で絶滅の恐れのある水鳥の群れの生息地、または重要で経済的価値のある魚類の産卵場、稚魚の成育場、食物源となるマングローブ湿地が、省レベルの重要湿地となるよう申告をする。
このほか、国際マングローブセンターの整備について、深センは開放的かつ包摂的な協力性を持ち、共同建設が可能で、互恵・ウィンウィンの国際協力メカニズムを構築することで、マングローブの保全・再生・持続的利用を促進していく。また、クロツラヘラサギとオグロシギを中心に、渡り鳥の移動経路保護の協力や発展にも取り組んでいく。現時点で、深セン市の湿地総面積は347.88平方キロメートルで、湿地率は15.67%に達している。
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